ここでは評価の高い疫学の本をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
著:中村好一
疫学を勉強する人間は、学問として疫学を扱う専門家と、業務の補助として疫学を扱う実務家のふたつのタイプに分けられます。この本は、 専門家タイプの方にとっても充実な内容で取りこぼしている部分がなく、実務家タイプの方にとっても非常に理解しやすいようにできています。
また、著者の中村好一さんがタイトルを「脚注から読む疫学」に変更しようかと悩むほど脚注部分がおもしろいものになっていて、理解しにくい部分の具体例や読者に考えてもらう反例、疫学者としてのグチなど、脚注だけ読んでもでも勉強になります。
著:ヨハン・ギセック
翻訳:山本 太郎・門司 和彦
アメリカ・ハーバード大学で実際に使用されていたテキストの日本語版です。疫学の基礎から応用までを表やグラフを交えながらわかりやすく解説されています。
これまでの「感染症疫学」は医学や微生物学からの視点で考えられることがほとんどでした。しかし、そうした偏った知識だけだと、感染症流行を理解することはできません。そういった意味では、本書は従来とは違う非常に興味深い視点から疫学を考察していて、感染症疫学を理解する上で必読な1冊になっています。