疫学の概要

疫学の始まり

ジョン・スノーのコレラへの疫学的調査と防疫活動とが疫学の始まりと言われています。
イギリスで蔓延したコレラは、当時空気感染すると恐れられました。しかし、スノーは同じ流行地域でも患者が出る家はばらばらであるなどの状況から、空気でコレラが感染するという考えに疑問を持ったのです。そして、コレラの発祥状況を詳細に調べ上げ、1箇所の井戸が感染源であるという結論を導き出しました。政府はこの研究結果に従って原因とされた井戸を封鎖して、広域にコレラが蔓延するのを防ぎました。

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ロンドンの水道はテムズ川から引いていました。しかし、コレラ流行時のテムズ川はひどく汚染されていてとても衛生的と言えるものではありませんでした。
スノーはコレラ患者が発生した家の配置マップと、水道会社の給水地域を照らし合わせ、特定の水道会社が給水している水を利用している家庭での発症が多発していることを突き止めました。その水道会社が水を引いている場所は糞尿投棄の影響を大きく受けていました。この事実はロベルト・コッホによってコレラ菌が発見される30年も前に発見されたのです。

スノーの研究は、病原体についての詳細な情報がなくても感染源さえ突き止めることができれば、流行を食い止めることができるということを証明した偉大な行いです。現在行われている疫学研究もスノーが行った内容とほとんど変わりありません。

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